4 要介護者(災害弱者)への配慮

  • 子供

家族と一緒にいる時間を増やし、話を聴いてあげましょう。

食事や睡眠などの生活リズムを整えてあげましょう。

気を遣う、頑張り屋の子供は、負担が大きくなりすぎないように気をつけましょう。

  • 高齢者

環境を整え、人間関係を大切にして、安心感を与えることが大切です。外面的には、症状が顕著に現れない場合もありますので気をつけましょう。

  • 障害者

早期に医療機関と連携し、不安感を取り除くことが大切です。

  • 女性・妊婦

女性同士で会話できるように配慮しましょう。

  • 外国人

防災知識、生活ルール等を伝え、生活習慣の違い等を掌握し、コミュニケーションの配慮が大切です。

5  心の通じる情の会話

私たちは仕事をする際、目の前の問題点を指摘したり、解決したりする役割を担うことが多くあります。

事実を確かめ、問題点を指摘し、それの解決策を指導する仕事では、「事実」「問題点」「解決策」を言い切って、時間がない場合には、有無を言わさず実行することだけを求めたりします。

そこには、しばしば、相手に対して、考える余裕や気づきを与える時間的な余裕のない場合があります。

人間の脳は、感情をきっかけとして記憶をよみがえさせると、記憶を再体験しようとします。このため、後から最初の体験では気づかなかったことに気づくことがあるのです。

例えば、「そういえば、あのときに・・・・」「確かに、あの人にも言い分が・・・・」というような感じです。

ところが、脳を緊張させていると、この深い気づきをスムーズに顕在化させることができません。

例えば、上司に怒られて落ち込んでいる人に対して、「きみが怒られた理由がわかる」「きみもこうするべきだった」というような言葉を使ってしまうと、相手は不快になり、拒絶したり、ことによっては絶望したりしてしまいます。その結果、いいアドバイスをしたのに、拒絶反応を起こして、逆切れされてしまう、といったことが起きてしまいます。

そういうときに必要なことは、その人の脳の緊張を解いてやることで、それには「それは、大変だったね」「ごくろうさま」「へこむなよ」「つらかったよなぁ」という共感とねぎらいの言葉しかありません。

あなたの共感とねぎらいの言葉が、相手の脳から、深い気づきを呼び戻すのです。

共感とねぎらいの言葉を大切にしたいものです。

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