現在は、基礎自治体の訓練を指導する立場。

県は、行政の方向性を検討し、学術会議等によってオーソライズし、条例等を定めることによって、基礎自治体の活動の枠組みを示し、実行のために予算を配分することが仕事ですが、防災の成否は、やはり現場に責任を持つ「基礎自治体の活動の如何によって決まる」と思いから、自らの発意でこの仕事を就くことになったとのこと。

現場の方々が真に必要としていること、特に、仕事の手順・マニュアルの策定などの組織的活動の基礎的知識やノウハウ、状況判断の考え方や原則などを、訓練によって、普及し、定着させようと、奮闘していらっしゃいます。

静岡県は、防災先進県だと言われていますが、それでも労働条件等が厳格に定められているなか、恒常業務に規定されていない「訓練という仕事」を実施するのは、難しいことだろうと察します。

そのなかで問題点を改善するために、今まで手がつけられなかった分野に、自ら取り組む姿勢と問題意識(使命感といった方が良いかもしれませんが)、そして県内34市町と順次調整し企画して訓練を実行し、指導して回るバイタリティに、大変、感銘を受けました。

さまざまなご経験と教訓などをご教示いただき、大変勉強になりました。

ありがとうございました。