《コロナになって、色々な変化があります。客商売のレストランや娯楽、商店などの人たちなどの大変な話を聞くと、自分は幸せだなと思ってしまいます。

仕事での外出や付き合いの時間が減って、家庭で過ごす時間が増えているのですが、悪いことではないのです。逆に、何かに拘束されたり、無駄な時間を使ったりすることが減って、自由度が増えているように思うのです。

私の場合、与えられた環境の中でできることをすれば良いと割り切って今まで通りの生活を諦め、というか、変化を受け入れさえすれば、さして不自由はないのです。人と会えなくても、用事があれば、メールも電話もテレビ電話もありますし、それを使う時間も場所も選択の幅が広がっているのです。

喫茶店には入ればシールドはあるものの、以前よりもゆったりとした空間が用意されています。電車も同じ。

手洗いもマスクもするけれど、注意していて防ぐことができなければ仕方がないじゃないかと思うだけで、自分ができること以上に考える気にもならないのです。他にやることが一杯あるのだから、時間がもったいないと思ってしまいます。

そんなことを言っていたら、「お前、どこへ行っても幸せに生きていけるなぁ」。(A.Y)》

今日は5月18日火曜日です。

あと9日間でコロナのワクチンの接種が可能になります。とにかくこの9日間が一番危険だと気を引き締めて、レストランなのに人と会わないように生活しようと思っております。現在、レストランでは、以前からのお客様だけ、それもご予約のみにさせて頂いております。

この5月に入ってからの東京都緊急事態措置の中核がテレワークや人との接触を避ける、で「不必要な外出はしないで下さい」とテレビで政府が宣伝しておりました。発信する側が人流なんて云っている間は、人々には伝わりません。物流と同じく、人を物と思っているのでしょう。

人と人との会話は面白いもので、小さな声で話すと、その雰囲気を察して小さな声で返って来ます。優しく話せば優しく、怒気を強めて発すれば怒りで、愛を込めて伝えれば愛で。多分、この人流と云う言葉を使っている人は、今までの科学的検証から来るコロナの感染経緯や、そしてそこから来る会議で決めた「人と人との触れ合いを控えて下さい」の一番重要な意味を理解できない人が発した言葉だったんでしょう。おそらく可哀相に、勉学に忙しく恋愛の経験も持てなかったのでしょう。なぜならば、一番重要なことは、事務通達ではなくその内容を実行してもらうこと。今回では、人と人の接触を避けて感染を防ぐこと。

日本ではどうだか知りませんが、フランスの料理業界の常識なのですが、鍋の蓋や柄、持ち手に小麦粉が振りかけてあります。これは熱々だから触るな、のサインです。小麦粉が人と人との触れ合いを控えて下さい。だから、触らないのです。

そこへ、ですが、昨日昼過ぎにある女性が店に入ってきました。

で、「現在はご予約だけで」と云おうとしたときに女性の方が「実は、総務省の」という言葉を発せられました。私の返事は「ハイ↗」と上がってしまいました。そして、差し出されたパンフレットを見ると、6月1日とタレントの方々4人が大きく写っていて、“経済センサス”と書いてありました。

「何これ?」と思いながらお話を聞くと、単独事業所に一軒一軒調査員が訪問して調査票をお渡しします、との説明。事実、パンフレットにもそのように書いてありました。そこで心のなかで叫びました。「オイ、総務大臣。経済産業大臣、君たちは日本語を使うことができないのか」と。自分たちの内閣が決めた、人と人との接触、人の流れを抑えると云っておきながら、一軒一軒とは。そして、質問の内容。

01.経済センサス活動調査は、日本経済の「いま」を明らかにするための調査です。

02.調査結果は大切な資料として、あなたの暮らしや身近な地域、そして日本の「未来」のために役立てられます。  

03.従業員は何人か、いつ開設したのか、売り上げはいくらか、などを回答していただきます。

04.インターネットでの回答がおすすめです。

05.すべての情報は保護されます。回答いただいた内容は統計作成のためだけに用いられます。

06.調査への回答は「統計法」という法律で義務づけられています。総務省・経済産業省・都道府県・市区町村からのお知らせです。

上記の方々にとっては重要なことなのは分かります。しかし今、これを実施するときか。こんなことよりも、まずはコロナ、そっちだろうと、女性に話すと「行ったところで皆さんに同じことを云われます」と云っておられました。

それは当たり前でしょう。あまりにも人の心を逆なでしています。もし行うのであれば、ワクチン接種が済んでから行えば良いと思ったのと、少しは厚生労働省への配慮があってもと。もっと云えば、ワクチン接種のお手伝いをして、早く終わらせてから、この経済センサスを行えば良いのに、と思いました。

そしてもう一つ。センサスって何?日本語で書いて!

こんなことばかり云っても全然前に進まないわけで、このコロナ禍では、色々なことが起きてきましたが、今回、世界中の人々にとって初めてのことなので、誰の責任などと問い詰めてもコロナは終息しないわけです。

ならば、将来、同じことが起きたときのために発生から終息まで起きた事実を黒塗りなしに記録を執っておくことです。今の政権、政府、お役所の方々が必死に対処していらっしゃるのは、云わなくても分かります。お亡くなりになった方々には、お悔やみ申し上げます。そして運悪く感染成された方々には、同情を申し上げます。それを前提に、コロナ終息後にコロナに携わった方々に何が問題だったのかを整理していただきたいと思います。この反省があれば、経験になりますから、経験があれば次回のときの対策の一つとして大変重要な役割を果たすと思っております。痛みや苦しみは、自身が経験していなければ分からないのと同じです。

そしてこれを機に、色々な分野で、このままで良いのかを考えてみるのも良いことだと思います。ただ単に、変革が良いと云っているわけではありません。目的は、修正や変化、続行、終結の手段を使ってより安全、より敏速、より安価、安易に生活できる社会を創ることです。

お若い方々は、何十年もの明るい未来が待っていますから、この機をチャンスと思い、頑張って下さい。私たち夫婦は、あと20数年の命だと思っており、今、できることは、まずは健康で感染されない、そうすれば人様に移さない。そして、毎日楽しくおいしい物を食べて生活する、です。ときどき喧嘩はしますけど。

がんばれ日本人。がんばれ地球人。

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