《色んな方々の訃報が報じられますが、訃報ですから悲しい知らせなんだけれども、明るい気分にしてくれる記事とそうでない記事があるのは、面白いものだなと思います。

記事を書く人の個性か、それとも生前のご本人の主義、主張、価値観などが入り込んでのものなのかは分かりませんが。

私は、心を明るくしてくれる前向きな記事の方が好みで、亡くなった方への餞になるように思っています。

メディアで公にされる記事は、基本、多くの人たちに元気を与えるものじゃなければいけないと思うのです。丁度、葬式などの法事は、亡くなった方のためにあると言うよりも、残された人のためにあるものだと言われるのと同じこと。

訃報ではありませんが、過度の批判や不満に通じる暗い気持ちにさせる報道や発言が、私たちがものごとを受け止めて、良いところを見つけ出して、評価する力を奪ってしまうことに似ています。

田村正和さんの訃報、割と聞きやすくて、温かい気持ちにしてくれるもので、とても身近に感じさせてくれるものでした。(A.Y)》

今朝、田村正和さんの訃報が朝一番のテレビのテロップで流されました。

生放送をしている女性キャスターは、別のアナウンサーが読む原稿に耳を傾けながらモニターに目を泳がせると、その瞳の驚き様。目はものを云うと云いますが、この方は正直な方だなと思いました。

その数分後に改めて田村さんの訃報とその俳優人生を紹介しておられました。たぶん準備はされていたんだろうと想像しますが、なんと早くこれだけをまとめるのはさすがと思い、テレビを見ていました。

田村さんは、渥美清さん、高倉健さんに続くスターでした。私生活を見せぬ、見せぬがゆえに逆に興味が湧くのでしょう。また田村さんはストイックでNGを出さない俳優で有名だと云っておられました。現場には台本を持って行かずに、台詞は既に頭に入っていたそうです。伊東四朗さんも同じで、毎週土曜日の午後3時から文化放送で、吉田照美さんと水谷加奈アナウンサーとの番組のなかで、よく云われていました。

ここで私は思ったのです。それが当たり前だろ、と。

いつも、このNGとかを面白おかしくテレビの番組で流していますが、映像の世界だからなのかもしれませんが、私たち料理屋の世界で考えると、お客さんが店に入ってきて注文をされてから調理場で「ちょっと待って下さい。今、その料理の作り方の本を見ながら作っていますので」と云うことなのです。オイ、頼むよ、です。

そして、その言い訳として「だって、これ稽古だから」はないでしょう。一緒に出演している方々、裏方の方々にも失礼な話だと思います。もしそれができないのだったならば、その役を降りていただくのが良いと思います。私たちの世界では、そうしています。

と云いながら、文化放送を聞き流していましたら、キャストのアナウンサーがやたらと新潟県の上越市を褒めているのです。

仕事をしながら流しているので、内容が入ってきませんでしたが、「それは素晴らしい」や「他でも真似たら良いでしょう」と云っていたのです。昨日から自衛隊によるワクチン接種予約で不備の話が出てきて、法的処置がどうのこうのと後ろ向きの話が出ている。そんなこと、どうでもいいのです。結果、早く皆さんが接種できることの方が優先ですから。そこへこの上越市の話。

他の市町村から、沢山の問い合わせが来ているようで、非常に前向きの話のようです。私たちはこれを待っていたのです。光です。これぞ仏教で云うところの、光明なのでしょう。ラジオで聞いていて、心が軽くなっていくのです。本当にありがとうございます。

たぶんですが、たぶん明日から、日本の至る所からこのような前向きの朗報が入ってくると、私は信じております。

今日はここまで。それにしてもまた、一人、プロフェッショナルがいなくなりました。

合掌。

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