「組織を動かす/マネジメント」と題して書いていますが、経験を通した「後智恵」で語っているのであって、決して最初から結果が見えていたことではありません。

いわば、「後智恵」の経験談です(笑)

しかし、経験とはそういうもので、失敗や、ああすれば良かった、こうすれば良かったという反省から、生まれるもの。そしてできていなかった者ほど、語りたがるもの。

反省しているのだと思って、偉そうに語ることを許していただきたいと思います。

職場で教育研修をすると、どうしても目の前の仕事・収益に直結する知識や技能などの向上に力が入ってしまい、職務に応じた階層別の教育には、目が行きません。

ホームランバッターやエースピッチャーが必ずしも名監督には慣れないことは分かってはいても、組織を効率的に動かすという目に見えにくい才能育成は、後回しにされてしまいます。

話は、飛びますが、今、SDGs(持続的開発が可能な目標)が流行っています。

もともと、日本が唱えた“人間の安全保障”のコンセプトを出発点とし、MDGsを経て、ESGの投資概念と結びついて、国際社会の大きなトレンドとなってきたものです。

日本が打ち出した“人間の安全保障”が出発点ですから、さらに日本が主導して国際社会全体の普遍的な理念に育てたいという狙いで、政府(外務省主管)が外交の一大方針として力を入れ、国連での支持を拡大しつつ、その基盤として国内での普及に力を入れています。

各省庁の事業をSDGsの17個の目標をフィルターとして貢献度を評価して予算づけして、政治主導で普及していることがあり、ここ数年で一挙に広まってきました。あらゆる分野で普及の努力をしていて、学校教育も、自衛隊が行っている海外での活動もその一環です。

実によく考えられていて、皆、そのバスに乗り遅れないように17個目標の達成にいかに貢献しているかを競い合っていますが、本来、安全・安心・堅実なものを着実に積み上げていく地道な活動を定着させること目指しているもので、打ち上げ花火のようなものではなく、大きな流れを作ろうとしています。

多様性を受け入れ、差別を無くし、組織内での個人を充実させ、地域の発展に貢献しながら、自然環境の保全などに配慮することで、組織目的の達成、理念の実現を図りましょう。長期的な視野をもって、持続的な開発を目指すことで、無理の無い、調和的な発展を実現することができると考えています。

そういった理念のなかにこそ、日本が主導していける世界が拓けるでしょう。

日本の役人は、それくらいのことは考えています。

逆に、組織目的や理念、目標などを組織内の階層ごとに、きちんと理解し、一人ひとりが目の前の仕事を通じて実現していくことのできる環境を整えなければ、いくら外に向かってSDGsを唱えても、意味を成しません。

SDGsの理念が広まったのは、一つの時代の流れですが、次の流れは、SDGsを世間に唱えている企業等が自分の足元を見直して、組織在り方を考え直し、内からもその考え方を実践しようとする動きだと思います。

「偉そうに言っているが、お前の家はちゃんとしているのか」、「そういえば、まだできていなかったな」という感じです。

これも「後智恵」のようなものかも知れません。

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