これは「自分は素晴らしい存在だ」と自覚しながら、自分を大切にして自分を肯定的に評価しようという感情で、自信につながります。

子供の教育や躾のことを思い出せば、分かりやすいでしょう。

子供が問題行動を起こしたとき、よく話を聞いて安心感を与え、行動した理由や原因を認めてあげたときに、どうしたら良かったのかの気づきが生まれます。

責めたり、恥をかかせたり、厳罰を与えたりすると、他人を批判する気持ちや劣等感が先に立ってしまいますが、気づきを与えて励まし、勇気づけることで、自分を大切にする気持ちや自信が生まれて、前向きに行動する力が湧いてきます。

問題はどうすれば良かったのかを、次の機会に生かすことです。自分の答えが間違っていたことに気づかせて、他の選択肢を考えさせることです。そうする過程によって、自分を信じてくれている人が傍にいるのだ、という信頼感が生まれます。

大人でも同じです。問題は過去ではなく、これからどうするかです。

他人の評価ばかり気にしている人は、失敗ばかりが気になって、自分を卑下したり責めたりします。それだけでなく、他人を責め、非難し、無理矢理失敗を正当化しようとします。自分の努力を評価できず、何故そうなったのかを考える余裕がないからです。

昨日よりも今日、今日よりも明日、明日よりも明後日、何かが身について自分の能力が伸びていることに気がつけば、問題が一つの過程でしかないことに気づきます。

可能性に目を向け、自分を大切にして肯定的に考える人は、成長できる人です。

すべてのことができるオールマイティな人はいませんから、人それぞれ、できることに限りがありますが、自分の目標、自分の思考パターンや強み・弱みを意識することによって、どんなときにでも自分が果たすべき役割や存在意義を意識づけることで、積極的に進む意欲を強くすることができます。

自分を大切にする人は、周囲の人たちを大切にします。

ありのままの自分を大切にする自尊感情は、他者を思い遣り、感謝して、すべてのものとのつながりを意識する原点になります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です