④ 紙をビリビリに破く

イライラ、ムシャクシャとした気分になり、衝動に任せて家の壁を蹴っても、イライラが収まった後にぽっかり壁に開いた穴を見て、後悔するだけ……。でも、どうしてもイライラが収まらない!というときは誰にだってあります。

そういうときは、身近にある、壊しても良いものを壊しましょう。そこで一番適しているのが、チラシなどの不要な紙です。

例えば、③でストレスに感じたことを書き殴った紙を、衝動に任せてビリビリに破くだけで、とてもスッキリします。紙はあとで捨てればいいだけです。ただの紙ではイライラが収まりきらない場合は、ダンボールなどもう少し丈夫なものを破壊してみるのもいいかもしれません。

最近では、海外や、ここ日本でも、ヘルメットなどを被って安全を確保したうえで、壊していいお皿や壷、家財道具などを衝動のままに壊せる有料のサービスがあるようです。

⑤ 楽しかった経験を思い出す

過去の楽しかった経験、嬉しかった出来事、喜びを感じたこと、充実感を味わったこと、笑ったことなど、とにかく楽しい経験だけを思い出してください。読書や映画のシーン、音楽のメロディを思い出したりして、頭の中で楽しいイメージを作りだして下さい。小さな身の回りの楽しさやちょっとした些細な喜びが大切です。そのイメージがあなたをリラックスさせてくれるでしょう。

⑥ 仲のいい人と時間を過ごす

ストレスの要因から離れられるような遊び方は効果があります。特別なことをしなくても、大好きな恋人や、気の置けない友人と一緒に過ごすことは、ストレス解消につながります。映画を見たり、ショッピングに行ったり、一緒にご飯を食べに行くだけでも良いでしょう。仲間と過ごすことで安心感が生まれ、リラックスできます。

信頼できる方がいれば、ストレスに感じていることを愚痴として吐き出してもいいでしょう。話を聞いてもらうだけで心が軽くなります。あなたの気持ちを晴れやかにするアドバイスをくれるかもしれません。

⑦ 家を掃除する

家の中が散らかっていると、そこで生活しているだけでストレスが溜まっていきます。そこで、ストレスが溜まっているときほどおっくうがらずに家の中を掃除してみると良いでしょう。

掃除は、取り掛かるまでは面倒でも、始めてしまうと終わらせるために集中するものです。運動と同じように、集中することで心のモヤモヤを消す効果があります。また、家の中がきれいになると、それだけで気持ちがスッキリします。

おすすめは、普段あまり掃除をしていない汚れがたまっているところを「今日はここをきれいにするぞ!」と決めて集中的に掃除することです。そうすることで、集中力がより高まり、終わった後の達成感もひとしおです。

⑧ 大声を出す、騒ぐ

スポーツ選手は、競技前や競技中に声を出すことで気合を入れます。大声を出すことで脳を刺激し、心と体をリフレッシュします。大声を出すことは、ストレス解消にも効果的で、イライラから解放され、スッキリとした気持ちになれます。

家や街中で大きな声を出すことはできませんから、例えば一人でカラオケに行って、好きな歌を大声で歌うのも楽しい気分転換になります。「ヒトカラ(一人カラオケ)」と呼ばれ、専門店があるほどポピュラーになっています。

カラオケではなく、ライブやコンサートに行って大声を出して騒ぐのもストレス解消に役立ちます。普段とは違う非日常の空間に出かけることで、良い意味での「現実逃避」になり、ストレスの発散になります。

⑨ ぼーっとする

何もしない、ぼーっとしている時間があると、「ムダな時間を過ごしてしまった……」と後悔してしまう人もいるかもしれません。けれど、脳にとって何も考えない空白の時間は、実は「脳の活動を高める時間」になっているのです。

ぼーっとすることで、頭の中が整理され、心に余裕が生まれます。心に余裕が生まれることで、落ち着きを取り戻すことができ集中力が高まり、ストレス軽減の効果が生まれます。一人の時間を大切にしましょう。気分がすっきりすれば仕事の効率も上がる、まさに一石二鳥です。

仕事を終えて帰宅したら、15分ほど頭を空っぽにする時間を設ける習慣を持つのも良いかもしれません。ちなみに、眠ることと、ぼーっとすることは脳の活動が違います。眠いときは寝てしまっても構いませんが。

⑩ 湯船につかる

ストレス解消のために運動をしたり、人と会ったりなど、いつもと違うことをするのは面倒だな…… という人はお風呂に入るときにシャワーだけで済ませず、湯船につかりましょう。これだけで、ストレス解消に効果があります。

湯船につかることで血行が良くなり、疲労回復になるだけでなく、お湯の浮力が身体の緊張をほぐす効果があります。身体の緊張がほぐれると心の緊張もほぐれ、副交感神経が優位になり、リラックスできます。

リラックスできるお湯の温度は39℃前後で、42℃以上になると交感神経が活発になってしまい、リラックス効果が期待できないので要注意です。

また、湯船につかる理想的な時間は20分程度と言われています。20分間ずっと入っていなくても、途中で休みながら繰り返し入っても大丈夫です。好きな入浴剤や、アロマオイルを入れて香りを楽しむと、よりリラックス効果が得られます。

ただし、ストレスが解消できるからと言って、何をやってもいいわけではありません。

⑪ 自然にふれる

自然とつながることが人を幸せにするという研究成果があります。まだその理由は解明されていないようですが、自然との結びつきは、年齢や性別に関係なく、ポジティブな気持ち、バイタリティ、安らぎ、そして人生の満足度と関係することが分かっています。

論理的な思考だけに偏っている思考や人間関係に疲れている心を、自然のなかで、五感を解放し、全身で心地よさを感じてください。

3 ストレス解消法の「やってはいけない」こと

ストレス解消にはなるけれど、依存してしまうものや、それを行った結果、健康を害してしまうもの、社会的な信用を無くしてしまうは、イケマセン。

これらの方法でしかストレスを解消できない方は、専門医に相談してください。

  • 飲酒
  • やけ食い
  • 過度な買い物
  • 自傷
  • ギャンブル

4 ストレスを解消する元気すら出ないとき

ストレスの解消法を述べてきましたが、「もはやストレス解消法を実行するほどの元気も残っていない……」という方もいるでしょう。

ストレスを溜め込むことは体に悪いと分かっていても、解消する気力がない。それは、度を超えてストレスが溜まっている証拠です。

そんな場合は、一人で何とかしようとせずに、専門医に相談して、適切なアドバイスを受けてください。

『楽観主義こそ、すべてを成功に導く信念です。希望がなければ、何も成し遂げることはできません』(ヘレン・ケラー)