2 ストレス解消法

自分のタイプが分かったところで、職場ですぐできる手軽なものを4つとプライベートな時間におすすめのものを12、合わせて16のストレス解消法を紹介します。

■職場でできる、プチストレス解消法

ストレスに弱い傾向がある方は、今からお伝えするプチストレス解消法をこまめに試してみてください。本当にちょっとしたことですが、習慣化すると効果があります。

  • こまめに席を立って気分転換

ずっと同じ姿勢で仕事を続けているとストレスも溜まるし、集中力も切れてしまいます。そこで、サボリとは思われない程度に席を立ち、トイレなどに行きましょう。また、席を立たなくても、少しストレッチするだけで気分転換になり、体の緊張が和らぎます。

  • 気づいたら深呼吸

仕事に集中するあまり、呼吸が浅くなっていたりしませんか? 気づいたときには、深呼吸をしてください。息を深く吸ってゆっくり吐くだけで副交感神経が優位になり、リラックス効果が得られます。

  • ガムを噛む

就業中にガムを噛んでも良い職場なら、ぜひ実践してみましょう。噛む動作が脳に刺激を与えて、リラックスし、集中力を高めることができます。

  • 手のひらのツボを刺激

手のひらのほぼ真ん中、手をグーにした時の、中指と薬指の先の中間地点に「労宮」というツボがあります。ここを「痛気持ちいい」というくらいに5秒間、ゆっくり刺激してみてください。繰り返し行うと効果が上がります。

■手軽にできるストレス解消法

あまりストレスを感じないという方は、気がつかないうちにストレスを溜めこまないよう、週末など時間があるときに、効果のあるストレス解消法を試してみてください。

  • 体を動かす

運動をしているときはとても集中しています。そのため、体を動かすと落ち込んでいた気分をリセットすることができます。

有酸素運動は、脳を刺激し、ストレスを和らげてくれます。ゆっくりした動きの運動よりも、少し息が上がるような有酸素運動がおすすめです。

ランニング、筋トレ、水泳など一人でできる運動がありますが、サッカーやテニスなど複数人で楽しむスポーツやダンスをするのも良いでしょう。

一定の動きを繰り返すランニングやウォーキング、なわとびなどの「リズム運動」はおすすめです。ダンスもリズム運動の一つです。

セロトニンと呼ばれる、脳内の神経伝達物質が減ると、不安やイライラが大きくなってしまうことが知られていますが、「リズム運動」は、このセロトニンを活性化します。「リズム運動」は、ストレス解消にはうってつけです。

  • 泣ける映画、ドラマを見る

「涙活(るいかつ)」という言葉があります。涙を流すと、副交感神経が優位になりリラックスできます。

泣くのを我慢することは、自分の感情を抑え、交感神経を優位にしている状態です。そのままではストレスが溜まってしまいます。たまには泣けると評判の映画、ドラマ、マンガなどを観て思い切り泣いて、自分の感情を解放することは、とても大切なことです。

  • 紙に書いてみる、できるだけ客観的に振り返る

ストレスに感じていることを、モヤモヤと頭の中で考えていると、なかなか解消されません。そういうときは、何がストレスだったのかを紙に書いてみましょう。

冷静に書けなくて、感情のまま書き殴ってしまっても大丈夫です。ストレスに感じたことを紙に書くことは、ストレスを自分の外に吐き出す行為になります。言わば愚痴を誰かに聞いてもらっていることと同じなので、これだけでもスッキリします。

また、できたら紙に書いたストレスに感じていることを、「事実」と「自分の感情」、「なぜそう思ったかの根拠」に分けて書き直してみてください。その根拠に対して、第三者のように「それって現実的?合理的?自分にとってプラスになる?」などと客観的に反論していくと、その出来事をストレスに感じる自分の「考え方のクセ」が分かり、同じことが起こったときの上手な対処法が見つかります。

日記を書くのも良いでしょう。ただし、書くときの順番に気をつけてください。最初に、一番悪かったことを書く、二番目に、一番良かったことを書く、そして、明日の目標を書く、という順序で、将来に向かって、良い方向に向かうような書き方をしてください。

  • 紙をビリビリに破く

イライラ、ムシャクシャとした気分になり、衝動に任せて家の壁を蹴っても、イライラが収まった後にぽっかり壁に開いた穴を見て、後悔するだけ……。でも、どうしてもイライラが収まらない!というときは誰にだってあります。

そういうときは、身近にある、壊しても良いものを壊しましょう。そこで一番適しているのが、チラシなどの不要な紙です。

例えば、③でストレスに感じたことを書き殴った紙を、衝動に任せてビリビリに破くだけで、とてもスッキリします。紙はあとで捨てればいいだけです。ただの紙ではイライラが収まりきらない場合は、ダンボールなどもう少し丈夫なものを破壊してみるのもいいかもしれません。

最近では、海外や日本でも、ヘルメットなどを被って安全を確保したうえで、壊していいお皿や壷、家財道具などを衝動のままに壊せる有料のサービスがあるようです。