《ダウンは水鳥の羽毛。ほとんどのダウンは、ガチョウの胸毛の部分で、軸のある部分はフェザー。風で飛ばして選別するらしい。使ってみると、ナルホド、と納得する軽さと暖かさなのですが、胸毛をむしられたガチョウはどうなるのかなと考えるとちょっと可哀相になってしまいますが、ニワトリに並ぶ家禽で、肉付きが良いのでほとんど飛べないと言うから、推して知るべし。

かつて、温かくて薄い、このダウンに代わるものが出てきたともてはやされたのがヒートテック。当時は流石に、科学は凄いと思ったのですが、それでもやはり心地よさには、鳥の胸毛を超えられないものがあったようで、ダウンは根強い人気を誇っています。

自然の力、恐るべし。今、さまざまな先端技術の開発で、自然から学び、自然の知恵を取り込もうとしていますが、人間の感性もまた、「自然をどう感じるかで心の豊かさを表現する」ことを取り戻したいものです。(A.Y)》

そろそろダウンジャケットやオーバーコートを出そうと思う時期です。ついこの間まではTシャツ1枚で外に出ていたのに、もう少し秋を楽しめたならば、と思いますが、このコロナで電車に乗るのも気を遣う、というよりも正直、コロナが怖いのです。

そこで、今のうちにこれから来る冬に向けての準備を行っています。まず、趣味のオートバイ。年に2度、メインテナンスを行います。それは6、7月の梅雨の前と台風が終わる、そして寒くなる前のこの時期にしっかりとしておけば何年も保ちます。

オートバイは、雨の中でも走れるように作られていますが、雨の中を走るのは楽しくありません。8月は、走っている前から熱風が吹いてくるので乗りたくありません。エンジンにも良くないので、8月が良いのは北海道だけだと、バイク仲間は云っております。

私は時間が取れないので、行ったことはありません。

よく云う真っ直ぐな道路はフランスで経験済みです。何せ、ポルドーからスペインに向けて約90km真っ直ぐな国道があります。直線で事故が多いので、途中で何カ所もわざと道を曲げたり、普通の国道では90km/hのところを120km/hにして緊張を高めたりしてありました。

ジルベールとリヨンで食事をしてパリに帰るときに聞いたラジオです。

私のお気に入り、それは「ドライバーの皆さん、渋滞のなかお疲れ様です。バックミラーを見てください。延々と続くヘッドライトを。そして目の前に延々と続くブレーキランプを。でもあなたは先頭グループではありません。後のグループです。では、お気を付けて!!」です。

このブラックジョーク、大好きなフランスです。

と云うわけでバイクは秋、紅葉が美しいので素敵なのですが、落葉が怖い。とすると、冬から新緑が良い時期です。冬はちょっと寒いと思われるでしょうが、今の時代、着るものが大変良くなっていて、寒くはありません。重ね着をするのです。自分の体温で暖まった空気のなかにいれば寒くない、この戦法です。

下着や靴下は膚に密着していきます。その上に、少し大きめのウールのベストやタイツ、そして靴下をはくのです。これでOK。ここに温まった空気の層ができるのです。トックリのセーター、Gパンや革のライダーパンツ。ただ皮のライダーパンツはこれ自体が冷えると寒いので、私は裏起毛のGパンです。さらにライダージャケットにオーバーパンツ、そしてブーツ。一番気をつけているのは風の入り口、すなわち袖口と襟首。袖口は長めの手袋でOK。襟には輪になったマフラーと言っていいでしょうか。ウールのものがあり、これで鼻から襟まで防寒できます。

そして最後にヘルメット。

これで、いざ冬へ!!・・・が、そうはいかなくなりました。今年の東京は、9月、10月と7週間も雨が降り。あまり歩かなかったせいで、太ったのです。それで本来、下着とウールのベストの間にできる層が、どうもできそうにないのが分かりました。

これは困った、寒いぞ、と騒いでいたら、家内が一言「買えばいいでしょ」で片付けられてしまいました。

もう大分古くなっているので、前々からときどき下着売場を見ていたのですが、今流行の何々テックやそれに類似したものしかなく、姪からクリスマスプレゼントに頂いて着てはみたものの、あまり暖かくはなく・・・。

本当に、飛びますが、フランスではこの時期からGibierジビエが始まり、野鴨が入ってきます。野鴨も冬に備えて膚の周りに小さな産毛をいっぱい蓄え、ここに空気の層を作って寒さを凌ぐのです。そして膚に水が触れないようにはじくのです。一羽、羽と産毛を抜くのに10分くらいかかります。これは手でむしった時間で、結構大変です。

さらに脱線しますが、日本のブロイラーの鶏は湯剥きと云って、熱湯につけて剥くのですが、一枚目の膚が剥がれてしまい、味が逃げてしまいます。

フランスでは低温の蠟に着けて剥きます。これだと膚への火傷を防ぐので、完全には剝けませんが、味は逃げません。文化の違いだと思いますが、フランスは味を取ったみたいです。日本は衛生面を取ったのでしょう。

話しがだいぶ飛びました。で、何とかならないかと思っていると、頭の上に裸電球が灯ったのです。マンガのように。下着メーカーに電話をして聞いてみようと。

私としては、結構ハードルが高かったのですが、すぐに実行。説明したところ「本日、お客様相談センターのシステム変更のため、すぐには対応できません。こちらは総務なので申し訳ありません。明日、調べて、こちらからお電話で、よろしいでしょうか」でした。

別に急いでいないので「結構です。よろしくお願いします」で、電話を切りました。

受話器を置いてふと思ったのですが、おかしいぞ。だって総務と云ったじゃないか。総務の仕事は会社全体の仕事、総てをさすわけで、このなかにはお客様センターも含まれているはずなのに、と。

部署の名前を変えた方がいいんじゃないかと思った1日でした。

少し考えすぎ!!

https://www.saibouken.or.jp/archives/4259