日本の行事を紐解くと、幸せを願って邪気払いをしたり、豊作祈願をしたり、収穫を祈ったりする内容で、そのほとんどが宮中行事や農耕神事として行われていました。日本人は、さまざまなもののお陰で物事が成り立っていると考え、折々に感謝と祈りを捧げてきたといえます。

また、祭りは神様への祀りごとでもあったので、感謝と祈りを捧げることは、気力を整え元気になることと一体だったのでしょう。ですから、行事には必ずお供えものがあり、これがいわゆる行事食として、食文化になって受け継がれました。

「桃の節句」のように現在は「節句」と書きますが、本来「節供」と書かれていて、お供えものをすることや、お供えものを食べて元気になることが行事の本意だったことを示しています。節供料理には、栄養をとるだけではなく、旬のものから“気(エネルギー)”をいただく役目がありました。

今でも、行事本来の意識は薄れても、行事食だけは残っている例は多くあります。たとえ正月らしいことができなくても、お節料理やお雑煮だけは食べる・・・・というのは間違っていないのです。

自然からいただいた多くの命をいただく、神様と同じ食事をする、その食事を用意してくれる親の愛情を感じながら食事をする・・・・四季折々の行事を通じてさまざまなものとのつながりを感じる、その有難さを実感しながら食事をするのが私たちの元気の源になるのです。

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